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コラムcolumn

宇賀千咲のダンス!ダンス!ダンス! / CHISAKI UGA(宇賀千咲)
第5回「GENTILの誕生」

GENTILの誕生がいつだったのか? 正直言ってはっきり覚えていないのです。東京のスタジオでパートナーと一生懸命練習しながら働いていたころに、留学の費用を稼ぐために、ドレスを作り始めたことは前回お話ししました。その頃アパレル関係の仕事をしていた友人から、「服を作るならブランドがあったほうがいい」というアドバイスを受け、気軽につけた名前が「GENTIL」でした。フランス語で、「やさしい」、「かわいい」、「気品がある」という意味です。これがいまの「GENTIL」の出発点に間違いないのですが、それがいつだったかは典型的なO型人間の私らしく覚えていません。

でも、はっきり覚えているのは「新しい」、「若々しい」、「軽く動きやすい」、「本物」のドレスを「リーゾナブルな価格」で作ろうという熱い思いがあったことです。その頃のドレスは、価格が高く、重く、ヨーロッパのモードから大きく遅れていました。値段が高いので同じドレスを何回も着て踊っている人が多かったのです。私はそれがおかしいと感じていたのです。曲が変わればダンスも変わる、だったらダンスにあったドレスを着るべきだ。価格が安ければ毎回ドレスを変えられる、また若いデザインで、動きやすいドレスがあればもっとダンスが生きてくる。こんな熱い思いで作ったドレスは、うわさが広がり、多くのプロから注文をいただくようになりました。

スタジオでのパートナーとの練習は、早朝と夜遅くに限られていました。それ以外の時間は、すべてドレス作りに費やされるようになりました。それでも時間が足りず、大阪の友人に制作を依頼しなければならなくなり、毎週大阪と東京の往復をしていました。パートナーとの別れはその頃に訪れました。ダンスからドレスへ、私の転換期です。大阪で新しいチームを作りました。これが本当のGENTIL誕生の時でしょうか。